コラム

朝晩すっかり涼しくなり、日ごとに秋めいてきました。過ごしやすい気候の秋は、シニア層にとっても絶好の行楽シーズンです。新鮮な空気を吸いに、外へお出かけされる機会も増えるのではないでしょうか。秋は催しも多く、季節に絡めた販促も活発になります。デジタル時代と言われる近年は、各地で開催されるイベントや行事の日程が簡単に手に入って便利ですよね。10月は「デジタル月間」を取り上げてお伝えします。

「デジタルの日」とは？

毎年10月は「デジタル月間」と定められ、日本のデジタル化を加速させる期間です！ところで、「デジタルの日」は、ご存知ですか？ 2021年より国民がデジタルについて振り返り・体験し・見直すための機会として政府が創設した記念日です。ちなみに、祝日扱いではありませんが、「毎年10月の第一日曜日・月曜日をデジタルの日」にされ、今年は,10/2（日）・10/3（月）がデジタルの日でした。デジタル庁が、オンラインイベントをYouTube、Twitterで生配信し、また全国の事業者、自治体、団体などにより、様々なイベントやキャンペーンが行われました。デジタルに触れ、使い方や楽しみ方を見つける“きっかけ”作りが推進されるようです。例えば、子どもから大人まで楽しめるドローン操縦やプログラミング体験イベントの開催。事業者向けには、業務のデジタル化についてシステム導入などの無料相談会も実施されたようです。デジタルの可能性を知り、考える機会として、豊かな未来へつながる時間を使いたいですね。

デジタル時代のデジタルギフト

電子決済をはじめ様々なデジタル化が進む中、コロナ禍の影響も受けて、デジタルギフトを導入する企業が増えました。デジタルギフトとは、ギフト券や商品券などをデジタルコード化し、メールやSNSなどオンライン上で顧客にギフトを送付できるサービスです。販促・集客キャンペーン、アンケートや資料請求の謝礼、SNSのフォロワー獲得など、さまざまなシーンで活用できます。ただし、オンライン上でやり取りをするデジタルギフトは、パソコンやスマホ等の端末を持っていないと使えません。デジタルギフトに抵抗があるかもしれないシニア層へのギフトとしては、差額を現金で払え、コンビニでも使えて、「QUOカードPay」のように店員に画面を見せるだけの簡単操作のものや、普段買い物をする実店舗で会計時に出すだけで使える、「バニラVisaカード」のようなプリペイド式のプラスチック製ギフトカードがおすすめです。シニア層が操作で手こずることが多いのは、デジタルギフトの使い方や受け取り方です。あらかじめ、わかりやすくイラストで説明するなど、スムーズな利用に向けて、事前に説明を行っておくと安心です。

シニアの「デジタルマインド」を高める

60歳以上のシニア世代がコロナ禍で最も変わったのはスマートフォン（スマホ）の活用度合いです。ワクチン接種でネット予約を迫られるなど、シニアのデジタル化が急激に進みました。コロナ禍がもたらした変化急成長するシニアの「デジタルマインド」です。スマホやパソコン等のデジタル機器やIT機器を通じて、インターネットを活用できているシニアのことを、『デジタルシニア』と言われています。去年のブログ記事でも取り上げました。（https://tmcg.org/column/senior-marketing/digital_sinior/）最近は、アップル社が認定した世界最高齢プログラマー若宮正子さんがテレビや雑誌で取り上げられ活躍に勇気づけられている方も多くいるのではないでしょうか。また、シニア向けのサイトやＳＮＳなどサービスも広がっています。例えば、日記を投稿できたり趣味が合う仲間と交流したりという基本的な機能のほか、「読書・映画鑑賞」「終活」などジャンルも様々です。まずは、自分に合うSNSやWEBサイトがあるかどうか探してみてはいかがでしょうか？新たな発見や楽しみが見つかるかもしれません。

シニア目線で孤独・孤立を防ぐ

少子高齢化により増加の一途をたどっているシニア世代にとって、新聞やテレビだけでなくインターネットも情報を取得するツールとして活用されてきています。しかし視力や色彩感覚、瞬発的な読解判断スキルが低下しやすい点には、誤認を生ませない分かりやすい情報デザインが必要不可欠です。また、シニアの不安な気持ちに寄り添い、シニア目線で孤独や孤立を防ぐサポート、背中を後押しすればデジタルシニア市場は開けます。シニア層のデジタルシフトが進むほど、EC業界にとっては大きなチャンスと言えるのです。

まとめ

デジタルシフトが進む中で「シニア向けのデジタルプロモーション」の需要が年々高まっています。世界一の超高齢社会の日本です。拡大するシニア市場規模は100兆円とも言われ、シニアマーケティングはビジネス成長の鍵です。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。