コラム

シニアの「防災」に必要な備え

2021.09.03
シニアマーケティング

自然災害が拡大し、被害者の方々をはじめとして不自由な生活が続く中で、「一体、この生活いつまで続くの?」と追い込まれる心境。まさかの今、長引くコロナ禍で多くの人が感じて日常生活に大きな影響が及んでいるわけです。災害は、いつ何時発生するか分かりません。今日は、シニアの「防災」に必要な備えと対策について考えてみましょう。

「防災の日」という教訓

 

9月1日は「防災の日」。1923年に起きた関東大震災の甚大な被害を教訓とし、災害に対する備えをしっかり行うと、1960年に制定されました。近年は、地球温暖化に伴う気温の上昇や水蒸気の増加による豪雨の発生率も増加しています。地震のほか、台風や集中豪雨など、災害が多様化し、多くの人命が失われる被害の規模も甚大さに恐怖を感じる光景をニュースで目にしました。自然災害への備えの必要性がより高まって、シニア世代の防災対策は高齢化社会の大きな課題になっています。「命を守るために出来ること」そのために必要な備えと対策は何か?それは、大切な家族を想う気持ちの表れです。あらためて日々の防災対策や、コロナ禍での避難行動について意識して考える時間、話題に取り上げて話し合っておくことは大事ですね。

シニアに必要な対策

 

体力の衰えや持病が気になるシニア世代だからこそ、災害に対する日頃の備えが自らの命をつなぎます。 <安心できるお部屋づくり> 安心して暮らせる家は、災害時でもケガをしない家です。床やテーブルに物が散乱していると、いざという時、物が飛んできたり、踏みつけたりして避難の妨げやケガの原因になります。不用品は処分して物を減らす、使ったら元に戻す習慣づけでスッキリ片付いた家にすると快適さと安全性の両方が実現します。収納部屋をつくる方法も、危険性の高いものは一か所にまとめる方が安全です。閉じ込められないように配置を考える、滞在時間を短くするなど、ケガをしにくい工夫を取り入れましょう。 <生活必需品を管理する> 非常時の持ち出し品は、必要最低限のものを日頃から備えておきましょう。持病のある方は、薬がないと悪化することもあるので、日頃から1〜2日早めに受診し、薬の量に余裕があると安心です。お薬手帳をコピーするか、アプリで管理しておくと災害時にも役立ちます。持ち物は、多ければよいというわけではありません。むしろ、災害時に大きな荷物を持って避難することは困難ですので、リュックサックで背負える範囲を目安にして、災害時に必要なものを今のうちに見直しましょう。

 

<日常生活で実践できること>

(1)近所の人とあいさつを交わす

(2)体力づくりを心掛ける

(3)地域の防災活動や行事に参加する

 

シニア世代の地域でのつながり作り、見守りの役割、災害時のコミュニティ形成は鍵となります。災害時にはサポートする存在がとても重要になってきますので、『人と人をつなぐ』ことが大きな役割を果たします。出会いの場づくり、仲間づくり、健康づくりなど、積極的に取り組みたい点です。

アプリの活用

 

自分の命を自分で守るには、住んでいる地域の災害リスクを知ることが大切です。各自治体が公開しているハザードマップで、どんな危険性があるか確認し。家族で避難経路を決めておきましょう。近年、各地で急増しているのが、大雨による災害です。 気象庁は、豪雨災害の危険度を5段階の色分けで地図上にリアルタイムで表示する「キキクル」というサービスの提供を開始しています。また国土交通省は「川の防災情報」というサイトで河川の氾濫警戒情報などリアルタイムで提供。河川の状況を撮影したライブカメラ画像など、必要な情報が一元化されていて便利です。

幸せを感じる備蓄

 

“いざというときのために”と、そのときは万全にしたつもりの防災対策も、時間が経過するにつれ、万全とは言えなくなってしまうこともあります。しかし、「災害」は忘れたころにやってきます。起こってしまってから、「あの時、こうしておけばよかった」と後悔したくはありませんよね。日々の食事で食べ慣れているものを最低1週間ぐらいの備蓄し、使った分を買い足す方法なら無駄がなく、災害時でも普段と同じものが食べられます。家族が好きなものを箱買いする、好きなお菓子をストックするなど、たくさんあると幸せを感じるものを備蓄は、精神的な支えにもなります。

まとめ

 

シニアを取り巻く危険から守るために、暮らしの面で防災の意識を持つ必要があります。災害は忘れた頃に突然襲ってくる「備えあれば憂いなし」日頃から準備しておきたいもの。災害の被害を最小限におさえ、ご自分だけでなく、大切な家族や友だちを守るためにも、『災害への備え』は継続して心がけていきたいですね。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい!」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

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