コラム

初夏の気配も感じられるようになって来ましたね。気温の上昇とともに熱中症に気をつける時期です。屋外でのマスクも状況に応じて、付けたり・外したり調節して対策や予防を意識しましょう。また日差しが強くなる夏は、肌の老化が進みやすいシーズンでもあります。昨今、男性のスキンケアが話題になっています。そこで今日は、一年に一度やってくる『父の日』の話題と注目のメンズコスメ市場のお話です。

「父の日」ギフト商戦2022

５月の母の日に続き、６月は「父の日（６月第３日曜日、今年は６月１９日）」がやってきます。普段はなかなか伝えることができない、お父さんへの感謝の気持ちを言葉やカタチにして伝える日です。父の日商戦も熱くなっています。父の日の準備はできていますか？父の日の定番ギフトは、ジャンルで言えば、食品、特にお酒です。次にファッション小物が続きます。また、健康志向は高まり、本格志向はトレンドで、高級食材や産地直送のものなど、お取り寄せ的なスイーツも人気のようです。“スイーツ男子”という言葉があるように、甘い物好きの男性も増えていることも影響しているのでしょう。ここ数年の傾向として、注目したいのは「男性の美容」です！身だしなみを整えたり、爪や眉をきれいにしたりするために必要なグルーミングセットやスキンケアセットなどの新ジャンルは、テレビCMでも目立つようになりました。オシャレを気にする男性、気にして欲しいギフトを贈る側の願い、価値観の多様化という時代の変化を感じます。企業側は、消費者のさまざまなギフト需要に応える工夫や準備をし、売上を高めていきたいですね。

メンズコスメ市場の勢い

メンズコスメとは、男性用化粧品のことで需要は高まっています。若者だけのものと思われがちですが、今や年齢を問いません。その主な背景にある大きな理由として、３つが挙げられます。 ① マスク肌荒れ ② オンライン映え ③ ジェンダーレス化 単なる男性の美容意識が高まってきただけでなく、コロナ禍も踏まえて、ライフスタイルの向上を求めているとも言えそうです。いち早く、そこに着目した化粧品会社のマンダムがミドル男性向けに日本初の男性向けシワ改善商品を発売、また洋酒などのトップメーカーであるサントリーも男性用スキンケアに参入しています。ミドル・シニア層向けに開発した商品を、40代・50代・60代のモデルを広告に起用し宣伝しています。今では、「オヤジ美容」という言葉や「メンズメイク」という分野まで生まれています。

メンズ美容がビジネスツール

メンズメイクといえば、東京銀座にあるメンズメイク専門店『イケメン製作所』が手がける「身だしなみメンズメイク」がビジネスマンから絶大な支持を集めることが、何度もテレビでも取り上げられていました。コロナ禍でも月に2,000人以上が訪れる人気で「お客様の６割がビジネスマン」だそうです。メンズメイクはビジネスマンが自信を持って仕事に向かうための「ビジネススキルの一つ」という位置づけが理由として大きいように思います。これまでにも政治家や経営者など、リーダーと呼ばれる人たちの間で印象を良くするために、若返り＝アンチエイジングのシミ、シワ取りのプチ整形が行われていることは有名です。寿命が延び、活躍できる期間も伸び続けている現代において、メンズメイクは手軽でパフォーマンスの向上は新時代のビジネスマンたちのニーズに応えた新たな発想ですね。

シニア男性の身だしなみ

年齢を重ねても適度な美意識は、イケてるオヤジには必要な条件になってくるようです。なかでも、若々しさには欠かせない一番重要なことは「清潔感」です。これを踏まえて、シニア男性の身だしなみとして意識したい具体的な方法を３つご紹介します。 （１）スキンケア→肌の状態をよくする （２）ヘアケア→髪をボサボサにしない （３）スメルケア→体臭・口臭に気をつける 清潔感があると「若々しい」「品がある」と好印象を与え、逆に悪くなると「老けている」「疲れていそう」というマイナスイメージとなってしまいます。今後も男性向けの「スキンケア/ヘアケア/スメルケア」を中心としたメンズ美容市場の規模は、日本だけでなく海外でも拡大傾向が見られます。そのため、よりニーズに合わせて新しい商品の開発やサービス展開がされていくと予想されます。「もの忘れ」から「お肌のケア」までエイジングケアも多様化！シニア市場にとってもビジネスチャンスがありそうです。

まとめ

シニア世代になった親たちは、子どもの成長と共、一緒に過ごす時間が少なくなってしまうものです。だからこそ、最愛の家族や大切な人が、自分のために選んでくれたことが伝わるプレゼントや時間は、何より心に響く生きる喜びになります。ご家族にとって素敵な「父の日」となりますように。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。