コラム

シニアが動く年末商戦のつくり方

2025.12.11
シニアマーケティング

「ブラックフライデーセール」の季節ですね。お得に手に入れたものはありますか? アメリカ発祥の感謝祭商戦ですが、日本でも「家計応援」を重視したキャンペーンとして、11月の一大ショッピングイベントとして定着してきました。物価高で慎重になりがちな今、“お買い得感”は消費マインドを高め、シニア層の購買意欲を後押しする要因にもなっています。ここからクリスマス、年末年始へ続く商戦に向けて、12月の販促ポイントをシニアマーケティングの視点で整理します。

シニア層を動かす「賢い消費」へ

賢い消費を好むシニア層

シニア層は、流行よりも「価値・機能性・耐久性」を重視します。ブラックフライデーのような目玉企画は、高額品を「長く使えるからこそ今買う」という判断を後押しします。値下げより、「質の良い暮らしへの投資」として伝えることで、購買意欲が高まりやすくなります。

「価値」と「安心」を重視

安さ競争ではなく、「手間を省く価値」「健康を守る価値」「長く使える安心」など目に見えないメリットを伝えることが重要です。食品や健康関連品は、生産者の顔が見える情報や、購入後のサポート体制を示すことで信頼が高まり、購買につながります。

「ギフティング消費」の増大

12月はクリスマスプレゼントやお年玉など、シニアの「家族のための支出」が増える時期です。自身への消費は控えめでも、子供や孫のためなら惜しまない傾向があります。「孫が喜ぶ玩具」「子供夫婦の家事を助ける家電」など、家族向けギフト提案が売上アップの鍵になります。

楽しく「健康」にする食卓提案

ラクにする「時短・健康」訴求

年末年始の料理準備はシニア層にとって負担が大きいものです。伝統的なおせちに加え、手軽に楽しめる時短セットや、減塩・低カロリーの健康オードブルの提案が効果的です。「忙しい今こそ健康を意識して」というメッセージが購買を促します。

「特別感」と「おもてなし」で彩る

クリスマスや忘年会など人が集まる時期は、海鮮やブランド肉、特別仕様のケーキなど「豪華な食材」の需要が増えます。情報番組の影響も受けやすいため、話題の食材やレシピと連携させ、「ハレの日」の特別感を演出する販促が効果的です。

予約・購入は「アナログ・デジタル両対応」

デジタル対応が進む一方で、シニアには電話予約や店頭相談を好む層もいます。オンライン予約を整えつつ、店頭の相談窓口やチラシなどアナログ情報も充実させることで、両方に対応した販促が可能になります。

快適な冬を約束するアイテム

大掃除の「労力軽減」グッズ提案

大掃除はシニア層にとって負担が大きいため、「腰を曲げずに使える」「手の力が要らない」便利グッズや安全補助具の提案が有効です。正月飾りや手帳・カレンダーは、伝統を大切にする高品質商品や新年準備を後押しする提案が購買につながります。

帰省・旅行需要に対応した雑貨

年末年始は帰省・旅行需要が増えるため、移動負担を減らすキャリーバッグや、「薬や健康用品を整理しやすい」ポーチなどの提案が有効です。シニア向けには、安心・安全を意識したメッセージを添えてセット展開すると売上につながります。

モノ消費から「体験」消費へ

イベント企画と体感型ギフト

シニア層は「心の充実」や「体験価値」を重視します。冬場の孤独感を和らげる手作り教室などの参加型イベントは効果的です。家族向けには、モノではなく旅行券や健康教室など「体験型ギフト」を提案することで、「充実した時間への投資」という新たな消費を促せます。

口コミで「安心感の醸成」へ

シニア層は、友人・知人や信頼できる情報源からの口コミを重視します。「同年代の顧客の喜びの声」や、専門家・インフルエンサーによる利用シーンの紹介を積極的にSNSや広告で活用し、商品の使用感やメリットを具体的に伝えることで、購買への安心感を醸成しましょう。

まとめ

12月は、一年の締めくくりと新年準備が重なる「最大の消費期」です。特にシニア層は、「家族と過ごす時間を大切にする」「必要なものを早めに揃える」「安心できる買い物を求める」という特性があります。食では特別感のある食卓づくり、衣料では暖かさと上質感、雑貨ではギフト・掃除・新年準備をワンストップで提案することがポイントです。また、ブラックフライデーを皮切りに、“買い時ムード”が高まる時期でもあるため、タイミングを逃さず提案することで成果が大きく変わります。ぜひ、2025年12月の販促戦略づくりにお役立てください。

Q&A

Q1:シニア層は年末商戦でどのような商品を選ぶ傾向がありますか?

A:値下げより「長く使える価値」や「生活をラクにする実利」を重視します。 シニアは流行より“賢い消費”を志向し、耐久性・機能性・安心感を重視します。 高額品でも「長く使える」「健康を守る」と理解できれば購入が進みやすいことが特徴です。

 

Q2:シニアの“ギフト需要”が大きいのはなぜですか?

A:自分より“家族のため”の支出を優先する傾向があるためです。 12月は孫へのプレゼント、子ども世帯を助ける家電など、家族に向けた“ギフティング消費”が増加します。 節約志向でも、家族関連の支出だけは惜しまないケースが多いです。

 

Q3:年末の食関連でシニアに響く訴求ポイントは何ですか?

A:「時短」と「健康配慮」の両立がある商品ほど選ばれやすいです。 おせち作りの負担軽減や、減塩・低カロリーの健康オードブルが特に支持されます。 「忙しい時期ほど健康を大切に」というメッセージは購買意欲を後押しします。

 

Q4:豪華な食材や特別メニューはシニアにも需要がありますか?

A:あります。特に“ハレの日”を演出できる商品は強い需要があります。 海鮮、ブランド肉、話題のスイーツなど、家族が集まる場を華やかにするアイテムは選ばれやすいです。 テレビや情報番組の影響を受けやすい層でもあり“話題性”が購買行動を刺激します。

 

Q5:シニア向け販促では、なぜアナログとデジタルの両方が必要ですか?

A:オンライン化が進む一方、電話・店頭など“対面安心感”を求める層も多いためです。 予約や注文はスマホで済ませる人も増えていますが、 「相談しながら決めたい」「紙で確認したい」と考える層も一定数存在します。 どちらも用意することで購入の取りこぼしを防げます。

 

Q6:年末の雑貨や冬支度用品ではどのような商品が伸びますか?

A:身体の負担を軽減するアイデア商品や、安全性を高める道具が伸びます。 大掃除では「腰を曲げずに使える道具」「滑りにくい踏み台」などが支持され、 帰省・旅行では軽量キャリー、薬整理ポーチなど“安心・快適”が選定軸になります。

 

Q7:体験ギフトはシニアにも向いていますか?

A:非常に向いています。モノより“心の充実”を求める傾向があるためです。 旅行券、健康教室、手作り体験などは「家族と過ごす時間」「新しい挑戦」につながり、 年末の支出目的と合致するため高い満足度が得られます。

 

Q8:シニアの購買意欲を高める最も効果的な方法は何ですか?

A:“同年代の口コミ”と“使用シーンの具体提示”です。 シニアは不安を回避するため、信頼できる人物の声を重視します。 同年代のレビュー、専門家やインフルエンサーの紹介、実際の利用場面の提示は強い安心材料になります。

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この記事を書いた人

神開 隆一(じんがい たかかず)

有限会社ティー・エム・シー代表取締役。2002年の創業以来、20年以上にわたりシニアマーケティング領域で100社以上の通販企業を支援。紙媒体の信頼性と継続性を活かし、デジタル施策と融合させた広告戦略を構築する実践派マーケター。

著書:『紙から始めるシニアマーケティング』
企業プロフィール:神開 隆一(公式)
X:@t_jingai

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