コラム
シニアが狙われるトラブルを防ぐために
- 2022.07.26
- シニアマーケティング
ウクライナ情勢が不透明な中で、家計を圧迫する生活用品の値上げなど、今後の不安が募りますね。さらに、銃犯罪の極めて少ない日本で起きた衝撃の事件、悲しく残念でなりません。安倍晋三元首相の銃撃事件で突然の訃報に接し、ショックを受けている人は多いことでしょう。ここに謹んで哀悼の意を表し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。いつ、どこで、危険な目に遭うかは分かりません。近年は、シニア世代を狙うお金に関わる犯罪が増えていることも心配です。今日は、どんなトラブルが多いのか?また、いざトラブルが発生した時は、まずは相談から!というお話です。
シニアが狙われる詐欺被害
シニアが狙われるトラブルとして、オレオレ詐欺/還付金詐欺/コロナ便乗詐欺などに注意です。年金や貯蓄を狙った詐欺グループの被害に巻き込まれた被害が、テレビニュースや新聞でもよく取り上げられています。こういった特殊詐欺の電話では、とにかくシニア世代を焦らせるような話の内容が展開されていきます。 <見極めポイント3つ> (1)お金の話が出る (2)「役所・警察・銀行・クレジットカード会社」を名乗る (3)「クレジットカードやキャッシュカード」の暗証番号を聞かれる 「私は騙されない大丈夫!」と思っていても、手口が巧妙で、気が動転してトラブルに巻き込まれていた、ということも多いものです。どのような内容の電話なのか、慌てず、よく聞き、内容を吟味することが重要です。むやみに連絡をとったりしないように気をつけましょう。
インターネット関連トラブル
スマートフォンの普及で、シニアのSNS利用率も増加傾向にあります。ソーシャルメディアや無料通話アプリを利用することは、家族間コミュニケーションがスムーズになったり、交友関係が広がったりするなど、たくさんのメリットがあります。活用することで退職後の生活が充実したり、趣味の友だちができたりしたという話はよく耳にします。しかし、SNSの投稿範囲・投稿内容については注意が必要です。なぜなら、個人情報が特定されてしまうことになったり、他人を誹謗中傷することになってトラブルを起こしてしまう恐れがあるからです。また、ネットショッピングにもやはり様々なトラブルが潜んでいます。例えば、1回だけのつもりで購入したら定期購入の契約で高額請求されるケースが増えています。定期購入ということは、ごく小さな文字で書かれていて、スマホなどでは気づかない方が多いのです。ボタンを間違えたり、単位をひとつ間違えて発注したりと、操作ミスによるトラブルもあるようです。自身の入力ミスにも十分に気をつけましょう。
悪質勧誘の消費者トラブル
在宅率が高いシニアの方には、訪問勧誘でのトラブルも多くなっています。なかには、シニアを狙った悪質な勧誘もあるそう。例えば、悪質な訪問販売に貴金属の買い取り、点検商法、リフォーム工事など、わざと分かりにくい説明をして、いつの間にか、契約させていたり、人情に訴えかけるような話で展開し、同情を引いて契約させたり。さまざまな手法を使って、勧誘してくるのが特徴です。シニア層はPCサポートと称しての修理代請求や高額請求などの詐欺被害にもあいやすい傾向があります。よくわからないまま強引に契約を進められてしまい、払ってしまっているケースが多いようですが、本当に必要な契約なのか冷静に判断することが重要です。必要のない勧誘は、早い段階で、きっぱりと断ることが大事です。言いづらい、勇気が出ないといった理由で話を聞いてしまうと、どんどん断りづらくなってしまうので注意が必要です。
いざというときの相談の大切さ
金銭的被害にあうことは、老後の生活に支障が出てしまうリスクにもつながります。中には、被害にあったことを相談できず、家族に相談してきたときには老後の生活費をすべて騙し取られていたという方もいるほどです。このような被害にあわないためには、不安なことや心配なことがあったら、まずは相談することが大切です。しかし、なかには家族や友人などの身近な人にはなかなか相談しづらいというシニアの方も多いかもしれません。相談したことで家族が険悪ムードになって喧嘩が絶えなくなったりする場合もあります。またシニアほど、プライドが邪魔をして被害に気がつかない振りをする事例もあります。さらには、頼れる家族がいない方もいらっしゃいます。だからこそ、いざというときに「助けてくれる人、相談できる人」という関係づくりが重要になってきます。相談することで安心と安全が手に入る価値は大きいですよね。
まとめ
シニアの方たちが一人で抱え込まない状況や環境に陥ることがないよう、思いやりのある仕組みやサービス提供を踏まえたビジネス展開をしていきたいものです。穏やかなシニアライフを過ごしていただくために、シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい!」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。