コラム

「いつまでも若々しく元気でいたい！」と願う人は多いですよね。シニア世代にとっては、健康な人でも加齢に伴う心身の活力低下により筋力や認知機能、社会参加に影響が出てきたり、低栄養素やお口の不健康などで生活機能に支障が出てくることがあります。「年のせいだから仕方がない」と、あきらめたくないと思いませんか？今日は、シニアで活躍する話題の人を取り上げてお伝えします。

コロナ時代のフレイル対策

フレイルって言葉をご存知ですか？日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、「Frailty（虚弱）」の日本語訳です。具体的には、加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しています。健康な状態と、日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。 コロナ時代は、シニアにとって感染の危険性だけではなく、家に閉じこもることによる健康への悪影響が懸念されています。なかでも、動かないこと（生活不活発）による弊害が気になるとこです。フレイルの状態や兆候を知っておくことで、その後の身体的・精神心理的・社会的に不健康になることを予測し、予防しやすくなります。フレイルは、早く気づき対策を行えば、元の健康な状態に戻る可能性があります。毎日の生活の中でできる工夫からフレイル予防につながります。特に、健康の維持に努めるためには、＜①運動/②栄養/③人とのつながり>の３つのポイントが重要になります。

「あきらめない」ための運動

シニア世代の＜運動ポイント３つ＞をお伝えします。

●筋肉の減少に注意！

加齢に伴う筋力と筋肉の減少は、衰弱の原因の一つにあげられます。しかし、「年だから...」と、あきらめたくないところです。たとえ、シニア世代であっても、適切な食事と習慣的な運動により、筋肉量の減少を予防できる可能性があります。 →早い段階から取り組むことが大事です！

●歩くことで身体活動を保ちましょう！

身体活動量とは体を動かすことです。意識したことありますか？身体活動が低下すると筋力や心肺機能も低下しやすく、病気や寝たきりのリスクが高まります。日常生活の中で、なるべく歩いて活動量を増やしましょう。 →１日５０００歩を目指しましょう！

●筋肉を使う運動をしましょう！

活発に体を動かせば、シニア世代であっても運動器の機能は向上します。しかし、歩くだけでは筋力アップの十分な効果は望めません。筋肉に負荷をかける運動を併せて行うことで、筋力アップに繋がることができます。 →スクワットや踵上げ運動がオススメです！

６５歳から筋トレで現役シニア！

シニアの星！日本最高齢の現役フィットネスインストラクターの「タキミカさん」こと瀧島未香さんが話題になっています！なんと現在は、90歳！65歳で太り気味が気になりジムに通い始め筋トレ、87歳でインストラクターデビューだそうです。コロナ禍の今、「年齢なんて、ただの数字」という信条を持ち、月1ペースで60分のオンライン・レッスンを行ない、40代から同年代までの生徒さんもいるそうです。元気でチャーミングな笑顔の先生に激励されると、「できない」とは言えず、みなさん頑張れるそう。その光景を想像しただけで、生徒さんたちの気持ちに、とても共感してしまいます。タキミカさんのエクササイズ動画はYouTubeでも公開されています。このバイタリティの凄さに驚きつつ、「いくつになっても輝ける！」と説得力があり、「何を始めるにも、遅すぎることはない！」と、勇気をもらう事例です。ちなみに栄養の取り方として、毎日、発酵食品（納豆・キムチ・ヨーグルトなど）を欠かさず、タンパク質とカルシウムもとっているそうです。この点は、真似して、すぐ取り入れられますね。

エイジング×エンディング

これらからのシニアマーケティングにおいて、エイジングの「いつまでも・・・」という願い、エンディング「いつかは・・・」の想い、対極な視点を持って考えることは重要な鍵になります。 ▶︎エイジング→ 食/健康/美容/医療/資産運用/認知症対策/介護予防/ やりたいことへの挑戦・学び・実現 ▶︎エンディング→資産管理（不動産の整理・相続）/葬儀・お墓/自分史・承継/ やり残したことへの挑戦・達成 コロナ禍で、多くの人は恐怖と不自由さから、自分の人生について考え「死生観・終活」へも敏感になったのではないかと考えられます。これまでより「自分らしく生涯を全うしたい」という意識が強くなっていきますよね。激動の時代を、柔軟に、たくましく生きるシニアが増えることは、日本が元気になる明るい未来への「希望の星」です！

まとめ

これまでにない異例のコロナ禍による変動を体験した社会。これからのシニアマーケティングにおいて、そこに関わるシニア層の「生きる」をサポート化し、「喜びを共創」する新たなマーケティング視点を常に持ち続けていきたいですね。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。