コラム
シニアの「心の拠り所」
- 2021.02.25
- シニアマーケティング
この度、令和3年2月13日の福島県沖を震源とする地震により被害に遭われました皆様にお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。コロナ禍で発生した今回の地震、10年前の東北大震災の恐怖と重なった人も多かったかと思われます。不安感や過度なストレスによる心身の不調など出ていませんか?この状況を乗り切るためにも「心を守る」対策をテーマについて考えます。
しなやかな心の柔軟性
人々の生活スタイルや仕事の環境が大きく変わった時代に、困難な状況から立ち直る心の力「レジリエンス」に注目が集まっています。予想もしなかった困難なことが突然起きても、柔軟に適応して乗り越える対応力が求められているのです。コロナ禍で「できないこと」が増えた一方で、手付かずだった断捨離が進んだり、おうち時間が増えて家族との関係が密になったりという、プラスの側面もあります。重要なのは、変化を前向きに捉える心の柔軟性です。環境の変化に「心の持ちよう」を変えて、適応する力こそが、「レジリエンス」です。激動の時代の中で難局を乗り越えていくために、 レジリエンスを高めることは、個人の人生においても、経営においても課題の一つと言えそうです。なぜなら、ニューノーマルが普及しつつある中で、日々のリスクを最小限に抑えると同時に、どのような影響も吸収・適応して、ダメージを迅速に修復できる構築が求められているからです。
くじけない心の育て方
「思いどおりに行かないのが人生さ」と、そう言ってしまえれば簡単ですが、誰にでもくじけそうになる時はありますよね。時に、不機嫌になることだって、身近な人に八つ当たりしてしまい自己嫌悪に陥ることも...。人生にはいろいろありますが、機嫌よく過ごす大切な日々のために、心を少しでも強く、しなやかに育てたいと思いませんか?
そこで、簡単にできる「心の筋トレ」のポイントは3つです。
(1)「自分で自分を褒める」を習慣化→自己肯定感を高める
(2)「やりたいことを言語化」し発信→情報や人の縁を呼び込む
(3)「ちょこっとチャレンジ」で動く!→小さな成功体験をつくる
心の柔軟性「レジリエンス」を高めていく習慣に役立ちますよ!ぜひ、試してみてください。
シニアに起こる心身の変化
人は年齢を重ねると、身体的な面だけでなく、心理的にも様々な変化が現れます。シニアにおける、よくある変化を取り上げてご紹介します。
<変化に弱いストレスと頑固さ>
一般的に、年齢を重ねるとともに頑固になり、保守的傾向が強くなります。人に対して厳しくなり、疑いの感情を抱きやすくなると言われています。その理由として、衰えを受け入れにくい自分を必死に守る心理が働くからです。
<目や耳の衰えとダメージ>
加齢とともに、目が悪くなった、耳の聞こえが悪くなったと、身体能力が低下していくことは想像がつきますよね。さらに、角膜が厚くなって光が散乱しやすくなり、色のコントラストがつきにくくなるなど、見え方が変わってきます。
<元気の秘訣は外出や人との交流>
人との交流は刺激になり精神的機能の低下の防止に一役買います。そのため、お出かけで外に出て、さまざまな体験や出会いは、気分転換になります。人生を楽しむ笑顔は、若々しく、イキイキと過ごす元気の源になります。 こうしたシニアの心身の状態の特徴を理解し、心に寄り添う関わりや配慮を大切にした商品やサービスの提供を意識していきたいですね。
「心の安全基地」をつくる
世界的に見えないものと戦う日々を送っているコロナ禍。精神的にも不安定になりがちな状況や環境下です。ちょっと心が弱ったときに、あなたは「心の拠り所」となる人や物、事はありますか?心理学には、「心の安全基地」 という考え方があります。「安全基地」は、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、そこを安心の拠り所、心の支えとすることのできる存在です。これがなければ、生きる上で安心感を得ることが難しく、様々な困難を抱えやすくなるとされています。私たちが社会生活の中で困難に直面し、苦労が絶えなかったとしても、「心の拠り所(安全基地)」があると、そこでホッとし、安心感で心を満たすことができます。そうして、明日へのエネルギーを充電して、また元気に外の社会に出ていけます。このような、安心して戻れる所、不安や傷つきを癒し、元気を得られることが保証されている所が「心の拠り所」であると考えられています。また、人だけでなく、ふと思い出したときに、胸が温まる大切な思い出に支えられて、心にパワーをくれる場合もあります。そんな「心の拠り所」となる「心の安全基地」をつくることは、これからのビジネスに鍵となりそうです。
まとめ
心の豊かさを求める時代、シニアの不安を軽減・防除し、生きることに前向きなお金を使う意欲の矛先を見せることは重要になってきます。このような状況下でも、チャンスを見つけて実践して行くのがwithコロナでのシニアマーケティングの近道です。新たな価値観で、一緒に見つけて行きましょう!