コラム

３年ぶりに行動制限がない夏休みとなっておりますが、いかがお過ごしですか？ まだコロナ感染拡大が悩ましい中、昨年に比べてお祭りや様々なイベント開催がされ、プールなど夏限定の施設が再開されたところも多くあります。久しぶりに夏の風物詩を満喫されている方、お孫さんと一緒に楽しい思い出づくりをされたシニアの方もいるのではないでしょうか。今日は、「シニアファースト」を取り上げてお伝えします。

化粧品業界の変化とは？

先日、テレビのニュース番組で化粧品業界のことが取り上げられ興味深い話題でした。主な内容は下記の３つで、コロナ禍によるマスク生活３年目の影響は大きいようです。 ① 化粧品業界全体の売上伸び悩み ② 今後はメイクアイテムよりスキンケアアイテムに力を入れる ③ 勢いを増すプチプラコスメが人気 (※インフルエンサー談) いつの時代も年齢問わず美容に興味ある女性は多いです。また、近年は、美意識の高い男性も増えてきました。高齢化で「シミ・シワ・たるみ」などに訴える、エイジング系スキンケアは今後もますます売れると予想されています。S N Sでも、メイクのプチプラ化は若い世代だけではなく、最近は５０代の美容系アカウントが目立ちます。人気ブランドのコスメが揃う百貨店の化粧品売場のデパートコスメ、略してデパコスカウンター覗くと若い人よりシニアが多いです。そうなると、３０代４０代がデパコスのお得意様として世代交代するかは難しいでしょうか。そのうちデパートの化粧品売り場が縮小されていくのかも知れないですね。昭和の人間としては、寂しい気持ちにもなってしまいます。時代の変化を受け止め、新しい売り方を考えていくのもポイントでもあります。

変化の時代はチャンス！

生活者の意識やライフスタイルの変貌に対応して、これからは暮らしぶりを示唆し、支援するというナビゲーターやサポーターの役割も求められてきます。変化の時代は、千載一遇のチャンスでもあります。新たな羅針盤なくして進むことはできません。サバイバル戦争ではなく、新天地を求める開拓魂が問われている時代です。インターネットにおけるオンラインやS N Sが盛んになる中で、リアルでも人と人とのつながりを求める共感・共振する「ふれあい」の場が必要とされています。人間関係が希薄化する現代から、再び「つながり」を求める時代に移行しようとしています。高齢化は日本だけではありません。中国や韓国、東南アジアでもこれからあっという間に進行するでしょう。国内におけるシニアシフトは、海外事業にも必要なものであり、シニア戦略が今後の成長を握る鍵となります。

シニアの課題は全世代の課題

情報が氾濫する時代、自分にとって有益な情報を選別することは、ハードルが高く忍耐も要ります。残念ながら、シニアを狙って詐欺まがいの行為をする人たちも存在します。安心安全に必要な情報にアクセスするためには、やはり、信頼できる人とのつながりを構築することが重要になってきます。今では、日本の高齢化社会を意識し改善しよう、シニアになっても住みやすい日本にしようと頑張っている人たちが増えてきました。シニアの課題は全世代の課題でもあります。学生たちのような若い世代も、オンラインなどの普及なども相まって、気楽に接点が持てるようになってきました。こういう多様なつながりの中では、気づきや学びも多く新しいものが生まれることもあります。積極的に世の中を知るためのアンテナを張っておくことは大切なことなのです。

長寿を祝う敬老の日

毎年やってくる９月の第３月曜日は「敬老の日」です。２０２２年は９月１９日（月）となります。今年の９月の祝日は９月１９日(月)に敬老の日、９月２３日(金)に秋分の日となるため、３連休が２回あるということになりそうです。そのため、シルバーウィーク（５連休）というわけではないようですが、実家に帰省するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、遠方に住んでいる場合や、このご時世で会いに行けないという方もいらっしゃるはず。敬老の日は日本で生まれた記念日です。子供や孫と離れて暮らしているシニアの方は、このコロナ禍でなかなか会えない日が続いていることでしょう。大切な人を守りたいからこそ我慢する日々です。だからこそ、感謝する気持ちを思い出させてくれる祝日でもあります。既に商戦は始まっていますが、消費者の意識は９月に入ってから準備するのが一般的です。「敬老の日」に向けたギフト商品やサービス、キャンペーンなどの準備を積極的に行なって、イベントを盛り上げていきましょう。

まとめ

激動の時代において全体の市場が収縮すると嘆くのではなく、パラダイムシフトが起ころうとしている今こそ好機であり、次の一手が必要とされています。既成概念を打ち捨て、時代を切り拓く開拓精神が求められているわけです。今や4人に1人がシニアで、今後も増えていく中でいかにその消費を獲得していくかが大事になってきます。シニアファーストで未来を元気にする！シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。