コラム

暑さが増す日々、依然緊迫状態の世の中ですが、連日オリンピック熱戦が繰り広げられ、日本選手の活躍に勇気づけられます。開催が危ぶまれた中、モチベーションを保ちながら頑張ってこられたことを想像すると、一層、心が熱くなる感動があります。スポーツの力は凄いですね！今日は、最高のパフォーマンスを発揮するために、コロナ禍で鈍りがちな「五感」を取り上げてお伝えします。

「感覚マーケティング」とは？

人は視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚の「五感」で外の世界を感知します。その五感を刺激する、「色、形、味、音、匂い、手触り」など感覚に影響を与え消費者の知覚や判断、購買行動に影響を与えるのが「感覚マーケティング」です。五感をフルに使うと脳は活性しますが、生活が便利になったのと比例して、五感を使う機会が減っています。例えば、「あなたが最後に素足で土を踏んだのはいつですか？」と聞かれたら理解できる人も多いはず。さらに、コロナ禍の自粛行動や環境が拍車をかけているのも気になるところです。五感が鈍ると、脳の機能が衰えるスピードは加速すると言われています。そうなると、シニア世代は様々な健康問題を巻き起こし悪循環に陥ってしまいます。情報が氾濫し、交感神経が高ぶりがちなストレス社会です。そのため脳をクールダウンし、緊張状態から解放は大切です。現代人が鈍りがちな「五感に訴える」重要性がうかがえます。

五感を研ぎ澄ます方法

日常生活で五感をフルに使う機会を増やして脳を活性化！簡単に実践できる方法を３つご紹介します。

（１）瞑想する

情報をシャットアウトして、自分の呼吸や心臓の音に意識を集中させる瞑想は五感を研ぎ澄ますのにうってつけです。

（２）いつもと違う道を歩く

近所を散歩するときや通勤時に、いつもと違うルートを使うだけで、見知らぬ土地を旅行するように、新しい発見があります。

（３）料理を味わって食べる

食事中は、味覚を駆使して味わって食べることへ集中。テレビに気をとられたり、スマホいじりながらの食事はN G行動です。

一度に複数のことをこなす「マルチタスク」は、一見、効率的に思えます。特に、ビジネスシーンでは、マルチタスク型の人の方が有能なイメージがありますが、脳の負担という意味では、生産性が低くなります。やればやるほど情報の取捨選択力や作業を切り替える能力が落ちていきます。その事実からも、脳に優しいシングルタスクで「今、ここ」に集中し、五感を鈍らせない努力をしていきたいですね。

身近にある五感刺激の販促

身近な生活の中で感覚マーケティングを感じる例として、鉄板ステーキは、お皿で 盛りつけるより、特別感があり、豪快な見た目、焼けた肉とソースの香り、肉の焼ける音、肉の弾力、これらが食欲を一層掻き立てますよね。想像するだけでも唾液の分泌が促進されませんか？五感の中でも「触れる」ことが閉ざされたコロナ禍では、感覚に訴えるマーケティングツールとして、手に触れる紙のダイレクトメールDMや通知書、関係性構築型のアナログ販促は効果的と言えます。例えば、ダイレクトメールや通知書であれば、商品を魅力的に見せて購買や来店へとつなげます。また、信頼感や読みやすさを提供することで、その結果、面倒でストレスのかかる操作や手続きの負担がないのも紙媒体の魅力です。

本質を観る４つの知恵の目

捉え方を変えて視野を広げることで、時に大きく帰ると気持ちが楽になったり、問題解決の突破口を見出すことにもつながります。そのために、現状の状況を正確に把握するために必要な「４つの目」という視点があります。

① 鳥の目 上空を飛ぶ鳥のように、高い位置から全体像を大きく見る目。

② 虫の目 地面を這う虫のように、ターゲットに接近して狭く深く見る目。

③ 魚の目 魚のように当事者として泳ぎながら、

    物事の流れの変化を見極める目。

④ コウモリの目 コウモリのように、物事を逆から見つめて、

     想像を膨らませて見る目。

どんな物事にもコインのように表と裏があり、視点を変えれば、マイナスと考えていたことがプラスに変わり、その結果、問題を解決できるという考え方です。悩みや問題を 抱えている時は、どうしても、視野が狭くなりがちです。そうなると、行き詰まり感で、良いアイディアも出てこなくなってしまいます。心の捉え方を変えて、いかに発想を広げるかは明るい未来を創る上でのポイントです。

まとめ

五感を研ぎ澄ませ、発想の転換から、新しいビジネスアイデアを生み出す！ これは、AIには真似できないことだと思います。コロナ禍を「逆手に取った」ビジネスモデルも続々と出てきています。大変な時代だからこそ、「今できること」へ取り組み、アスリートたちのように歓喜にわく話題を集め、希望ある未来へ努めていきたいですね。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。