コラム

おかげさまで、弊社、有限会社ティー・エム・シーは9月に23期目を迎えることができました。日頃から皆様のご支援とご愛顧に、心より感謝申し上げます。今後も、シニアマーケティングに関する最新の情報やトレンドを発信し、皆様のお役に立てるよう、より一層努力してまいります。さて、2024年も残すところあと3ヶ月となりました。今年やりたかったことは、どのくらい実現できましたか？すでに来年の手帳の販売やお節料理の予約も始まり、年末に向けた準備が進んでいます。このままだと、今年もあっという間に過ぎ去ってしまいそうですね。そこで今日は、目標達成に効果的な「書くこと」をテーマに、シニア世代が望みを叶え、充実した日々を送るための方法をご紹介します。

 手書きの力で脳を刺激

スポーツ選手がノートに目標を書き出すことで成果を上げているという話を聞いたことがありますか？例えば、本田圭佑さんの「夢ノート」、中村俊輔さんの「サッカーノート」、羽生結弦さんの「発明ノート」が有名です。また、WBCで日本を優勝に導いた侍ジャパンの栗山英樹監督も、小学生の頃から「野球ノート」を書き続けており話題になりました。さらに、教え子であるロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手は、高校生時代に「マンダラチャート」を活用し、目標達成に向けたステップを視覚的に整理し、大きな成果を上げています。手書きで目標を整理することで、脳幹の網様体賦活系（RAS）が刺激され、集中力が向上すると言われています。手書きは、キーボード入力に比べて脳をより活性化させ、記憶力を強化する効果があるのです。シニア世代にとっても、手書きで目標を設定し、その達成までのステップを整理することは、脳の活性化だけでなく、日々の充実感を高める有効な方法です。

書く瞑想で心を整える

「書く瞑想」とも呼ばれるジャーナリングは、ストレス軽減やメンタルヘルス向上に効果があるとして注目されています。ジャーナリングは、日々の考えや感情を自由に書き出すことで、心を整え、自己理解を深める習慣です。紙とペンがあれば簡単に始められ、書く内容に制約がないため、感情や思考をそのまま書き出すことができます。たとえば、「今日感謝していること」や「最近挑戦していること」をテーマに書き出すことで、普段気づかない感情が浮かび上がり、新しい発見につながることもあります。ジャーナリングは、シニア世代が自分自身と向き合い、より健康で満たされた生活を送るために役立つ方法です。

リスト化で挑戦を見つける

「バケットリスト（Bucket List）」という言葉をご存知でしょうか？これは、人生でやりたいことや挑戦したいことをリストに書き出す方法です。アメリカ映画『最高の人生の見つけ方』のリメイク版では、女優の吉永小百合さんと天海祐希さんが主演を務め、日本でも話題になりました。他人の目を気にして手が止まることもあるかもしれませんが、まずは気軽な気持ちで自分の願いや夢を書き出すことが大切です。バケットリストの魅力は、やるべきことを書く現実的な「To do リスト」とは異なり、ささやかな願いから大きな夢まで自由に書ける点です。純粋に自分が「やりたいこと」にフォーカスすることで、シニア世代は新たな挑戦に前向きになり、人生を豊かに過ごすための具体的な目標を立てやすくなります。シニアマーケティングの視点からも、バケットリストは新しい体験や活動への興味を高め、旅行、趣味、健康に関連する商品やサービスの需要が増加する可能性があります。

言語化して望む未来を描く

エンディングノートや終活ノートは、自分の人生を棚卸し、将来に向けて大切にしたいことを言語化するためのツールとして、耳にするようになりました。これに取り組むことで、優先すべき目標が明確になり、シニア世代にとっては過去の出来事を振り返りながら未来をどう生きるかを考える重要なプロセスとなります。燦ホールディングスの2023年の調査によると、40～70代の約7割が「終活はひとりで行いたい」と回答しています。しかし、実際に終活を進めているのはわずか13％で、まだ行動に移していない人が多い現状がわかります。企業がエンディングノートに関連する商品やサービスを提供することで、シニア世代が安心して老後を迎えるためのサポートを行うことができます。また、ウェルビーイングとは、心身ともに満たされた状態を指し、人生100年時代において「幸せに生きるための習慣」としても注目されています。

まとめ

ウェルビーイング向上を支援するために、「書くこと」を取り入れた商品やサービスが多く登場しています。例えば、マンダラチャートやジャーナリングを取り入れた手帳やライフプランニングツールが市場に出回っています。デジタル時代においても、手書きの効果は見逃せません。「書くこと」を通じて、人生を豊かにする商品やサービスには 大きな価値があります。あなたも今日から書くことを始め、未来に向けた新たな一歩を踏み出してみませんか？シニア市場について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。