コラム

朝晩すっかり涼しくなり、日ごとに秋めいてきました。「○○の秋」と聞くと、何をイメージしますか？　例えば、食欲、紅葉、スポーツ、芸術、読書など、いろんな表現が使われています。過ごしやすい気候の秋は、シニアにとっても絶好の行楽シーズンです。 季節に絡めた販促も活発になります。今日は、「秋」をテーマにお伝えします。

秋の販促企画ネタは？

２０２１年は東京オリンピックの関係で「スポーツの日（１０月第２月曜日）」が７月に移動しており、今年に限り１０月は祝日がありません。また、ピンクリボン運動の強化月間である１０月は、毎年多くの企業によって広告、広報、イベントなどさまざまな企画が行われています。ハロウィンイベントは、コロナ禍の影響で規模縮小が予想されます。秋のキャンペーンの企画や売り場展開についても試行錯誤かと思います。秋の販促企画につながるネタと季節のポイントをまとめてみました。

（１）スポーツや行楽の秋を楽しむ情報 スポーツグッズや健康関連の食品、ダイエット器具などのアピール、行楽弁当やレジャーグッズ、地域のおすすめスポットなどの紹介。

（２）ハロウィン装飾やパーティー企画案 おうちでパーティーを盛り上げる装飾品や仮装グッズなど、ハロウィンにちなんだ食材やパーティー企画の提案。

（３）寒さが増す季節へ向けての冬支度 冬支度や鍋料理、おうちで楽しめるゲーム、あたたかく快適に過ごせるリラックスグッズなどの展開。

行楽シーズンの到来！

１０月１日からが混雑を避け、少人数での行動を呼びかけています。県をまたぐ移動については、ワクチン未接種など感染リスクの高い人はPCR検査を受けて旅行をすることを推奨しています。ようやく、感染対策が万全であれば旅行も可能になりました。しかし、緊急事態宣言が明けたとはいえ、まだまだ段階的解除ではあります。引き続き、しっかりと感染防止対策を行なった上で、秋を満喫していきたいですね。秋のお出かけを楽しめるお得なシニア割情報が目白押しです。例えば、その対象には入館料や鑑賞料金、飛行機や新幹線といった交通費も、シニア料金で何かと優遇を受けられる機会も多いわけです。そのため、「シニア旅の応援！」企画も満載になっています。紅葉狩りを兼ねたハイキングや果物狩り、芸術鑑賞に贅沢グルメプランの旅行など。また、シニア層が求める趣味の旅は写真撮影や美術館めぐりが上位に挙がり、行きたい地域は芸術の香り漂う場所が人気のようです。おいしい秋の味覚や、自然界の美しい景色や芸術を味わい、生きる活力が湧いてくる時間を過ごす価値あるサービス提供をすることは大切ですね。

シニアと読書の関係

「秋の夜長」を、楽しむ時間として読書の秋とも言われる季節でもあります。読書関連で「本」を通じたコミュニティとしては、読書サークル、朗読サークルなどがあります。新しい話題として「ビブリオバトル」ってご存知ですか？京都大学のゼミから始まり、大学生を中心に広まってきたのだそうです。その「ビブリオバトル」とは、登壇者が自分の大好きなおすすめ本を１人５分間で紹介し、最後に視聴者全員の投票で「一番、読みたい本（チャンプ本）」を決定する書評合戦で、誰でも開催できる本の紹介コミュニケーションゲームです。「人を通して本を知る。本を通して人を知る。」をキャッチコピーに全国に広がり、小中高校・大学・一般企業の研修・勉強会・図書館・書店・サークル・カフェ・家族の団欒などで、広く活用されています。※ビブリオバトル普及委員会 (http://www.bibliobattle.jp/home) 最近では、シニア版として対象を限定した発表者・観戦者を募るイベントも開催されています。年齢を重ねるほど、これまで読んできた本の数や幅、豊富な知識が武器になりますので、活躍の場になりますね。実際に、「あなたの勧めた本が一番読みたくなりました！」と、交流の輪が広がっているようです。

２０２１「値上げの秋」

２０２１年の秋は食卓を直撃する値上げが相次ぎます。１０月から暮らしに関わる製品、サービスの価格や制度が変わります。コロナにおける物流コスト増や生産量減を受け、たばこ税増税や原材料価格の高騰などで、マーガリン、冷凍食品、コーヒー、小麦…　さまざまな身近な食品の価格が上昇し「値上げの秋」となっています。長引く新型コロナウイルス禍で経済回復が見通しづらい中、家計には逆風となりそうで気がかりな点でもあります。一方で値下げには、携帯通話料金の価格競争が急激に進むと予想され、スマホ料金の見直しをする機会かも知れません。

まとめ

多くの商品やサービスのニーズが高まり、業績を向上させることができる実りある収穫の秋でもあります。社会情勢や季節の移り変わりに注目し、消費者のニーズや顧客の変化に対応したマーケティング展開へお役立てください。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。