コラム

気温も暖かい春は、自然界の草花も明るく色づき気分も和みますね。一方で、新環境・新年度の緊張から、疲れや不安を抱えていませんか？シニア世代の方には、４月に新しい事を始めたワクワク感と、慣れないモヤモヤ気分が入り混じった心境の人もいるかもしれません。この状況を無理せず乗り切るために、上手なストレスの向き合い方について取り上げます。

「春」の時季特有

春になると、新しい生活をスタートさせて心機一転！「ポジティブに始動しなきゃ～！」と自分を奮い立たせがちではありませんか？一方で、心配事や体調が優れないことで悩んでいたりしませんか？気温や環境が大きく変化する頃ですから、気持ちのアップ・ダウンも「春」特有です。春の急激な気圧変動や寒暖差によって自律神経が乱れがちになります。その影響で、気分の落ち込みや頭痛など体調に影響してしまう人もいるかもしれません。意識して対策法を取り入れて、自律神経を整えましょう。自律神経が整うと、心のモヤモヤが晴れ、体もリラックスできます。

簡単な「セルフケア」

自律神経を整えて心と体を楽にするために、簡単な「セルフケア」を３つ紹介します。 ① 腹式呼吸法 眠っている時に自然としている呼吸法が腹式呼吸です。起きている時にも、意識して大きくゆっくりするほど、副交感神経が活発になり、自律神経のバランスが整います。 お腹に手を当てて、鼻から息を吸い、口から息を吐く事を１０回ほど繰り返します。ポイントは、どんな姿勢でもできますが、リラックス効果を高めるためには仰向けに寝て目を閉じて行うのがオススメです。 ② 耳マッサージ 耳の血行が悪いと内耳の察知力をさらに敏感にさせるため、自律神経が乱れる原因です。コロナ禍のマスク生活のストレスで不調を訴える人も多くいるようです。耳の血流を良くすることで内耳の敏感さが和らぎ、自律神経が整います。耳を軽くつまんで、上・下・横に引っ張って刺激したり、横に軽く引っ張りながら後ろに向かって、ゆっくりと円を描くようにくるくる回します。手のひらで耳を覆って行っても良いです。 ③ 就寝前は間接照明 就寝1時間前から、間接照明などを使い部屋の光量を落としてリラックスしましょう。 次第に体が眠る体勢に入るので、副交感神経が優位になって自律神経が整います。 間接照明は温かみのある暖色系や・白熱灯がおすすめです。くれぐれもスマホの 光はN Gなので控えましょう。

「書く瞑想」で心スッキリ！

『今、この瞬間』を大切にする生き方を指すマインドフルネスの瞑想は、様々な思考や感情にとらわれない心のエクササイズです。そのワークの一つとして話題の「書く瞑想」と言われるジャーナリングをご存知ですか？制限時間とテーマを設定して、頭に浮かんことを紙に書き続ける、シンプルな手法です。Google本社のリーダーシッププログラムに採用され、最近では企業研修や医療現場でも取り入れられています。利点として、時系列を意識し理性的に書く日記と違い、「あるがままに表現する」を書くことで、今の自分を客観的に見つめられ、ストレス緩和や脳の活性化にも効果的とされています。さらに、テーマを考えることで、「問う力」が磨かれコミュニケーションの質向上にもつながることも魅力です。コロナ禍で見通しの立てにくい社会状況に、自ら問いを立てて進む力が重要になります。紙とペンだけでできるのでシニア世代も取り組みやすいです。時間は「５分間」で、テーマは「自分に思いやりを持てる内容で設定」して、試してみてください！

「守破離（しゅ・は・り）」を意識

「守破離（しゅはり）」という言葉を耳にしたことがありますか？ もともと、日本古来の考え方で、日本の古武道、芸事の修行における段階を表した言葉です。 ◎守＜土台となる基礎の部分＞ 基本を教わった通りにやって身に付ける。 ◎破＜工夫する応用の部分＞　 基礎に自己流（工夫や情報）を加えていく。 ◎離＜新たに確立する部分＞　 経験を積み重ね、原型でない新しい形を生む。 どんな道でも極めていくためには、順を追って階段を一つ一つ登っていく必要があるということです。新たな挑戦や悩んでしまった時にヒントになる考え方で、ビジネスにも応用できます。まずは、今の自分がどの段階にあるのかを理解することが大切です。4月に新しいスタートをきった方の多くは、今は「守」の段階かもしれませんね。未来を支える「守」は大切な期間です。

まとめ

新しい環境になったばかりの方も、既存の環境で行き詰っている方も、突き進んでいる方も、「セルフケア」と「守破離」のサイクルを意識して、自分の成長ステップを描くことで、充実感ある日々を送れたらいいなと願っています。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方、「これでいいのか」と迷った時は、どうぞお気軽にご相談・お問い合わせください。