コラム

梅雨の季節が到来し、寒暖差と多湿で体調を崩しやすく、気持ちが塞ぎ込みがちになる時期です。しかし、この時期は文化的なイベントや伝統的な行事が多く、6月は「食育月間」「環境月間」「まちづくり月間」など、行政機関を中心に様々な啓発キャンペーンも行われます。

また、多くの企業で6月から7月にかけてボーナスの支給が行われるため、ボーナス商戦に向けた販促活動も重要です。ボーナス商戦に向けた販促活動は6月上旬から始め、高額商品の販売につなげることが期待されます。これから迎える梅雨対策も頭に置きながら、夏目前の準備として効果的な販促戦略について考えてみましょう。

父の日に向けたギフト提案

6月は「父の日」（6月第3日曜日、今年は6月16日）がやってきます。お父さんへの感謝の気持ちを言葉やカタチにして伝える日です。シニア世代の親たちは、子どもが成長するにつれて、一緒に過ごす時間が少なくなりがちです。だからこそ、家族や大切な人が自分のために選んでくれたプレゼントや時間は、何よりも心に響く生きる喜びとなります。

家族から貰ったプレゼントは、父親にとって何にも代えがたい大切な宝物になります。ギフトの定番としては、お酒やおつまみ、ファッションアイテム、健康グッズが挙げられます。特に名入れや日付入れのオプションを提供することで、特別感を演出できます。

また、手料理で感謝を伝えることも人気です。子供や孫と一緒に作れるハンバーグやカレー、餃子などのレシピを食材売り場に配置することで、食材の購入を促進することができます。レシピと食材の組み合わせた販売戦略は、旬の食材の消費を促進し、売り上げアップにつながります。

湿気対策・暑さ・U V対策を強化

梅雨の季節は湿気対策が重要です。除湿剤や除湿機、乾燥機、送風機などの除湿対策グッズはもちろん、部屋干しを快適にするグッズの提案も有効です。機能性だけでなく、おしゃれなデザインのレイングッズを提案することで、雨の日も楽しく過ごせるようにサポートしましょう。

これから夏の暑さが本格化する時期です。衣替えのタイミングに合わせて、リネンやコットンなどの通気性の良い衣類を提案しましょう。また、接触冷感のクールタオルやハンディファン、空調服などの暑さ対策グッズも注目商品です。

さらに、紫外線が強くなるこの季節、日焼け止めや日傘などのUV対策グッズも販売強化することで、シニア世代のニーズに応えることができます。特に、肌に優しい天然成分を使用した製品や、使いやすさを重視したアイテムは、シニア層に安心感を与え人気があります。

外出機会の減少によるフレイル対策

梅雨の季節は雨が多く、シニア世代にとって外出が難しくなる時期です。雨の日は転倒のリスクが高まるため外出を控える傾向がありますが、これにより運動量が減少し、筋力低下によるフレイル（虚弱）のリスクが高まります。活動量が減ると、食欲低下や筋力・体力の低下、睡眠の質の低下などの問題が生じやすくなります。

これを防ぐために、室内で安全にできる体操や軽い運動、掃除などの活動を取り入れることが重要です。高齢者が自分でできる範囲で体を動かす機会を意識して作りましょう。 また、外出機会の減少に伴い、他者との交流が減ると認知機能の低下につながることもあります。家族や友人と電話で話す、介護サービスのスタッフと会話するなど、誰とも話さない日を減らす工夫も大切です。

紙のダイレクトメール（DM）を活用

デジタルメディアが主流となる中、紙のダイレクトメール（DM）はシニア世代にとって効果的なマーケティングツールです。シニア世代は紙媒体に対する親しみや信頼感が強いため、DMを利用することで直接的なコミュニケーションが可能です。個別対応のメッセージやクーポンを添えることで、受け取る側の興味を引きやすくなります。

シニア世代の関心事やライフスタイルに合わせた内容を盛り込むことで、共感を呼び起こし、購買意欲を高めることができます。梅雨の季節には、美しいアジサイの花に出会える楽しみもあります。この時期に紙のDMを活用した関係性構築型のアナログプロモーションも効果的です。デジタル疲れしている消費者に、鮮やかな色彩を使ったDMはポジティブな印象を与え、心を動かします。デジタルとアナログを併用し、「伝わる」メッセージで影響力のある販促を実現しましょう。

まとめ

これからの夏の始まりに向けた準備が肝心な時期です。ボーナス支給が重なるため、購買意欲が高まり、夏休みやお盆の旅行計画も始まります。夏の始まりと梅雨シーズンが重なり、商業活動にとって大きなチャンスです。夏本番までに売場を広げ、初期セール展開を準備しましょう。

2024年上半期の終わりを迎える重要な時期でもあります。この機会に販促施策に一層力を注ぎましょう。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。