コラム

今月は、神秘的な天体ショーがあり、夜空を見上げた多くの人が心を奪われたのではないでしょうか？１４０年ぶりの「珍しい部分月食」となる現象で盛り上がりました。また同日に、今季のアメリカン・リーグMVP（最優秀選手）にエンゼルス・大谷翔平選手が満票で選ばれた快挙には、誇らしく元気をもらいましたね。今日は、激動の時代にビジネスにおける「新現象」を取り上げてお伝えします。

 TikTok (ティックトック)売れ

「TikTok (ティックトック)」へ、どんな印象を持っていますか？もはや若者が歌ったり、踊ったりする短尺動画を投函するアプリという印象は、時代遅れだそうです。２０２１年にTikTokは、１０００万人利用の動画消費を動かす最強のプラネットフォームへ進化を遂げ、いまや多くの世代が視聴するほか、各ジャンルの有名タレントが続々“参戦”している一大市場になって、多くのメディアでも取り上げられています。なんと、低単価のお菓子や飲料水から、高級車や高級旅館まで、あらゆるモノが売れる消費の起点になり「TikTok売れ」という新しい言葉が生まれています。またTikTokは、使い方や面白さを紹介する機会に、シニア世代を対象としたセミナーや家族三世代で楽しめるセミナーを開催されています。

シニアが若手とコラボで新境地

「TikTok売れ」消費の兆候は、音楽分野から現れ、ミュージシャンも若者でした。それが、今、新たな現象が起こっています。シニア世代を代表するかのように注目を集めている人がいます。なんと、７１歳の現役歌手である和田アキ子さんが歌う「ＹＯＮＡ　ＹＯＮＡ　ＤＡＮＣＥ」が、TikTok を中心に若年層の間で大ヒットしYouTubeの再生回数も伸びています。今風に言うと、バズっています！中毒性が高いダンスナンバーで、振り付けを楽しむ動画も次々と投稿され拡散されています。確固たるキャリアを持ちながら若い才能とのコラボによる新境地です。ＳＮＳを駆使したプロモーション、斬新な発想を受け止める柔軟性と懐の深さ、何より本人が楽しんでいるところが支持を集めています。一方で和田アキ子さんの「ずっと旬でありたいし、歌はもっとうまくなりたい。」という向上心が格好良く、元気と勇気となって刺激をもらいますね。生涯現役！いつからでも年齢は関係なくブレイクできる証明だと思います。

注目される「Z世代」とは？

ところで最近、よく耳にする「Z世代」って言葉をご存知ですか？いま企業がマーケティングの対象として注目しているのが、「Z世代」と呼ばれる若者たちです。アメリカで世代分類を指すジェネレーションZ（Generation Z）の訳語として広まり、一般的に１９９７年から２０１２年頃にかけて誕生した人たちとされています。スマホ＆SNS世代で仲間やコミュニティと常にゆるく繋がるのが当たり前、という価値観で生きている傾向が強い人たちと言われています。その他、特徴を５つにまとめてみました。

＜Z世代：５つの特徴＞

（１）不況や災害に見舞われ「リスクヘッジ思考」が強い

（２）社会観は「社会貢献やサステナビリティを重視」する

（３）「結果」から逆算して行動する傾向がある

（４）「チームで働く」といったことは嫌いではない

（５）親や祖父母とも仲がよく「家族的」に安心感を抱く

シニア層に代わって消費の主役となりそうな「Z世代」がトレンドの台風の目になりつつあり２０２２年もブームをつくる！と予測されています。

シニアと「新現象」でバズらせる？！

なんと、平成生まれのZ世代から広がる新現象でレトロブームが過熱しています！令和になって、じわじわ続いていた昭和・平成レトロブームが２０２１年に加速し、その主役は「Z世代」と呼ばれる若年層だそうです。「Z世代」が発端となり、映画やゲーム、漫画などで、新たな消費行動が開花した現象も起こっています。スマホで何でもできる時代に育ったZ世代は、余計な手間をかけることに新鮮な価値を見出す点もあり。例えば、現像しなければ見られないフィルムカメラや、針を置かないとならないレコードに興味を抱く理由です。スマホ・SNSネーティブのZ世代は、インフルエンサーとしての発信力もあり、トレンドを生む原動力が期待されています。デジタル化が加速するほど、この昭和・平成レトロブームは長続きして、消費の鍵を握るとされています。実は、シニア世代を代表する和田アキ子さんの現象には、タッグを組んだ若手による、さまざまな『バズる方程式』が詰め込まれていた背景があります。つまり、バズるのではなく「バズらせる」という仕掛けです。

まとめ

コロナ禍２年目で巣ごもり消費が成熟しましたが、売り方の変革で生まれた新たなヒット商品や分野もありました。「Z世代」と「シニア世代」の掛け合わせで生まれる化学反応は、面白いマーケティング展開の可能性がありそうですね。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい！」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。