コラム

芸術の秋を満喫するシニアライフ

2022.09.02
シニアマーケティング

暦の上では秋なのに、日中はまだまだ残暑きびしいですね。しかし、夕暮れの風も涼やかになって少しずつ秋の気配もほのかに感じる今日この頃です。空や雲を眺めたり、耳を澄ませば虫の声も変わってくるなど、少しずつ季節の移り変わりが感じられるかもしれませんね。そんな自然界の秋の芸術を感じながら、「シニアと芸術の秋」をテーマにお伝えします。

博物館・美術館めぐり

 

人生経験を積んだシニア世代とって博物館や美術館を巡ることは、一流のものに触れて自分の絵や工芸の趣味を深めたり、館内のカフェや庭園を楽しむなど、趣味と繋げやすい点も人気を集める理由の一つです。しかも、目的地へ行くまでの移動や展示を、ゆっくり歩きながら観覧するので身体を動かす絶好の機会となり、健康のためにも良いことです。美術館は全国各地にあり、近所や目当ての作品が展示されている美術館へ行くのはもちろん、旅先で美術館に立ち寄れば、新しい芸術との出会いがあるかもしれません。好きなこと、やりたいこと、夢中になれる時間は、何よりも日々の生活に「やりがい」をもたらします。映画館等の施設でシニア割があることと同様に、美術館によってはシニア割で安い金額、あるいは無料で入館できる場合もあるのです。シニア割引が適用される年齢は施設によって異なりますが、一般的には60歳以上からです。窓口で身分証明書を見せれば適用されるので、ちょっと恥ずかしい時もありますが、積極的に使っていきましょう。

五感を豊かにし細胞を活性化

 

秋は豊かな恵をもたらしてくれる実りの季節です。スポーツ、芸術、味覚と、秋の楽しみはいろいろありますが、夜長の楽しみのひとつは虫の声。「虫時雨(むししぐれ)」という美しい季語もある秋の夜長に虫の音を楽しむ日本では虫の声は風流なもの。しかし、西洋では虫の声をノイズととらえるといわれ、虫の声を認識しても季節感を感じることはないようです。これは日本人独特の感覚と言えそうです。その理由については、虫の声を認識する脳の位置が違うという研究から解明されたようです。いずれにしても、聴覚は、視覚や嗅覚、味覚、触覚といった人間が得る感覚情報の9割を占めていると言われる重要な感覚です。そのため、耳から心地よいと感じる音楽が聞こえてくることは、細胞の環境を整え、心身のリラックス、健康の維持に役立ちます。音楽療法によって病気の改善などにおいてもプラスの影響を与えくれる事例もあります。秋の夜長に虫の声に耳を澄まし、細胞をイキイキ元気にしてくれる癒しの音楽を楽しみましょう。まさに、自然界が奏でる芸術です。加齢により低下していく感覚機能を磨いていきたいですね。

シニアライフは人生の芸術

 

シニア層は「芸術の秋」への興味の深さが色濃いところも特徴です。ひとことで芸術と言っても、様々なジャンルや楽しみ方があります。今では、シニア向けに、コンサート鑑賞やスポーツ観戦、映画監鑑賞や美術館、能楽などの伝統芸能鑑賞まで、様々なジャンルの「リアルイベント」がサブスクで楽しめるサービスも提供されています。芸術を鑑賞し「本物の作品」に触れることで、自らの感覚や感性を深められます。感性が磨かれることで審美眼が鍛えられたり、自分自身も創作できるようになったりします。上手い、下手という評価でなく、そこから何を感じるかが大切です。理想の充実したシニアライフのために意識し取り入れていきたいものです。望む人生を創っていく上で、私たちは、本来、誰でも芸術家なのかも知れませんね。

行楽の秋は販促チャンス

 

秋の行楽では、紅葉狩りや収穫体験があり、スポーツ関連や運動会など、体を動かす行事が数多くあります。秋の実りに感謝する収穫祭やハロウィンといったイベントも充実しています。シルバーウィークなど祝日も多いため消費が伸びやすい時期です。秋の行楽では、紅葉や月見のように自然を眺めて楽しんだり、あるいは実際に収穫した食べ物を味わったりする楽しみ方があります。そのため、外出用のグッズや旅行など、関連商品の消費も取り込むチャンスです。行楽客をターゲットにして、弁当やアウトドア用の食材を提供して販促につなげるのも有効です。コンセプトを決め、しっかり魅力を訴求して販促につなげましょう!

まとめ

 

過ごしやすい気候の秋は、シニアにとっても絶好の行楽シーズンです。また、実りの秋は全国各地で秋祭りが行われます。収穫の感謝と、翌年の豊作を祈願する秋祭り。郷土の伝統や歴史を再現したものや、農耕儀礼と結びついたものなど、夏のお祭りとは違った風情を感じさせてくれます。日本の豊かな自然が奏でる「秋」を満喫したいですね。東京都では、都民の都内旅行の際に費用を補助する「もっとTokyo」が正午から再開され予約が殺到し、開始1時間で販売を終了している宿泊施設もあるということですから、今年の秋は全国各地でも多くの人で賑わいそうです。シニア市場のビジネスを「もっと詳しく知りたい!」 という方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。